「水槽の脳」という仮説が哲学の世界に存在することを知った。
今見ているもの、触っているもの、体験することもした記憶も、すべて水槽に浮かんだ脳にぶっ刺した電極を通してコンピュータが操作しているものだという話。
なんてこった。
僕が長年してきた妄想と同じことが、哲学者によって研究されてるじゃないか。
そんなの怖すぎるよ。だってこんな時間に僕が書いているこの文章も、これを読んでくれる人もみんな偽者なんだよ?
しかもこれが事実だったとして、それを確かめる術すらないのでは。
まあ、だから考えてもしょうがないことではあるけど、考えると凄く怖くなる。
それは、本当にそこにあるのか。どうやってそれを証明する?
ともあれ僕は年中こんな感じのことを妄想しながら暮らしている。僕の絵は、たいていこういう妄想から生まれる。
そのうち「水槽の脳」も絵にしよう。