おのぼり2〜太郎とフェリーニとマニア倶楽部と素敵な夜〜

7/26
せっかく川崎にいるので、「岡本太郎美術館」へ行くことにした。
せっかく川崎にいるので、とおもったが、アクセスが不便すぎて渋谷へ行くより時間がかかる上に、ひたすら歩かなくてはたどり着けない(バスはあるけどけちって徒歩)。しかも坂道。
道中で古本屋や中古ビデオ屋をみつけたらもれなく入りながら歩いた。天野喜孝の画集を見つけたけど名古屋に帰るときにかさばりそうだったので買わなかった。
途中道を間違えたりしながらも無事美術館に到着。
美術館の外では、どでかい「母の像」がお出迎え。
CIMG2774.jpg
中に入ると、まず作品よりも美術館自体の雰囲気が気になった。暗さと照明と常に流れてるノイズみたいな音や、洞窟みたいな壁のかたちが僕をわくわくさせる。素敵な空間だ。
絵画作品について。
初期の作品(本当はみんな戦争で焼けちゃって残ってるのはあとで太郎さんが再制作したものらしい)はきれいにまとまった画風が多い。そんでもって立体的。
それに対して後期の作品ほど自由な画風(筆使い)な感じがする割に似たり寄ったりな作品が多くなってくる気がする。それが作風というやつなのかも知れないけど、僕は初期の色々試してる感じのが好きだなあ。特に「痛ましき腕」はめっちゃ好き。
絵画作品をみるのが目的だったので造形と企画展「岡本太郎が見た韓国」は流し見。造形作品では特に美術館としての見せ方の重要さを感じた。だって近所の公園においてあったら、ねえ。と思うけど見る人が見たら違うんかもね。
「痛ましき腕」のポストカードを買って出る。
その後原宿へ行き、再びデザインフェスタカフェへ。もういちどゆっくりと中を散策。女の子がもう一人の女の子の腕をちぎって食べてる可愛い絵がすごい気に入ったのだけれど、誰が描いたのだろう。
渋谷まで歩いて、マックで昼食(4時前だったけど)を食べて、スクランブル交差点で人ごみの写真を撮りまくって帰る。
7/27
渋谷に名画座があることが発覚!!!!
といっても昔からの映画館ではなく、2006年にできたばかりらしい。
普段はヤクザ映画やロマンポルノなど邦画を中心に上映されているらしいのだけれど、たまたまイタリア映画の特集期間で、この日はフェデリコ・フェリーニの「崖」が上映されていた。フェデリコ・フェリーニってあれだなー、筋少の「飼い犬が手を噛むので」に出てくる人だなーてくらいでどんな映画を撮る人かは全然知らなかった。実際に見てみて、全体的に普遍的なテーマを描く正統派という印象を受けるのだけど(当時どうだったかは知らん)、ひとつひとつのシーンを切り取ってみるとすごく印象的。足が不自由な女の子が主人公(偽司祭)に松葉杖で歩み寄るシーンなんかはおおって思ったけど、僕が何より気になったのは新年パーティの乱痴気騒ぎw
もうまさに、乱痴気騒ぎ!
あのシーンだけ異質な程の騒ぎようだったのだけれど、当時のイタリアのパーティはこんな感じだったんだろうか。楽しそう
7時半からタクマ君と2人で、mixiで知り合ったゆいさんの絵を見に荻窪へ行く予定になっていて、時間が空いたので上野へ。目的はコロー展・・・だったのだけど、ついた時点で閉館20分前(入場は閉館30分前まで)
しょうがないので駅前をぶらぶらしていたら怪しい古本屋発見。
中には、「マニア倶楽部昭和62年2月号 特別企画”女性読者の為のお仕置きのただしい頂き方”」とか、「虐殺現場屍体写真集」とかと小説、画集なんかがごちゃまぜになったカオス空間w
ふらふら歩いてるうちに、「マニア倶楽部」がなくなっていることに気づく。
てことはあの店で見かけた4、5人の女性のうちに・・・おおおおいおい!!(汗)東京は色んな人がいるもんだ(暴走)
乱歩の「D坂の殺人事件」を買って荻窪へ。
この日は、荻窪のライブバーBUNGAのオーナーのバースデイパーティで、それにゆいさんが絵を展示、即売するということでお邪魔した。
まさにバースデイパーティと言う感じで最初少しとまどったけど、本当に素敵な空間だった。
はじめて実際に会ったゆいさんも素敵な人で、絵も可愛かったので2枚買った。
そして、ここにもう一人きていた絵描きさんが、僕が以前ネットサーフィン中にみつけて気になっていたひとでびっくりした。血彩画のミラさん。自分の腕を傷付けて、血で彩色するのです。
この日も腕に傷が見えたので、今日も描いてきたんですかーて聞いたら「あるバンドのPVの撮影で」とゆわれて、へーすげーと思ってたら、あとで聞いたらそれが「博士と蟋蟀」だって!!!うlfjわjうぇああわあああああああ!!!!!!!!まじか!!!!!
やっぱすごいよ東京。


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