君の燻り発火しないよ、寒いし。

久しぶりに部屋に帰ると、流し台の食器類には謎の膜が張り、床には怪しい灰が積もり、僕の顎からは事も有ろうに、謎の茶色い髭が生えていた。ああ、僕をおいて時計は回っておるのだ、なぞと嘯き、世の無常、生命の神秘その他諸々、云々カンヌンを想ったりしながら、もちを喰らう。
寒いなあ、とこたつでうだうだしているうちに一日、一週間と時は過ぎ、やがて人類は滅亡してしまうので、はやめに腰をあげるようにしなければいけない。
いつも理由はネガティブなところにある。アァ、厭だ厭だ


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