人間の屑

先日、ある信頼できる検査によって、僕は「自己信頼、平常心が著しく欠如し、偏見に満ち、協調性、外向性に欠け、判断力、状況理解力に乏しく、その他ほぼすべての基礎能力について他者の平均から遥かに劣り、ただひたすらに自由を求める変態」であることが判明した。
いくつかの項目については僕自身以前から欠点として認識しており、ここんとこ、だめだよなあ、僕。くらいに思っていたのだけれども、それどころではない、僕という人間のスペックを棒グラフで表したそれは、受検者平均のラインを遥かに下回り、もはや底辺と高さを入れ替えた方が”棒”らしいほど、申し訳程度に生えていたのである。
それどころか、僕が今まで欠点として認識していなかった部分、いやむしろ検査によってはじき出されたほぼ全ての項目について、受検者平均を大きく下回っていたのである。
つまり僕は、僕という人間が今まで思っていた以上の劣等生、不良品、屑であることを、初めて知らされたのである。
どうしよ。
こういう人間はどうやって生き延びればよいのか、ディズニーのスタッフによって崖っぷちに追い込まれたレミングのごとく、窮地に立たされ、ただ呆然と、転落を待つのみなのか。
とりあえず、「無能の人」か「愛しのアイリーン」を読んで自分を慰めようか。がくり


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