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猫の喪服
「博士の異常な愛情」のポスターを剥がしたら、壁紙が破れて親指大の穴が開いた。 真っ白な壁面のちょうど真ん中あたりにぽっこりと、内側の灰色が露出している様を視界の隅にふと捉えた瞬間、嗚呼!蜘蛛かゴキブリかあわわ!と狼狽え、
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マイノリティー!マイノリティー!
ああ、目障りだ! 電気仕掛の人食い大統領が光速で飛行しているそれも1000人!!!! 虐殺せよ!!! バンザイ朦朧人生
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ヘッドフォンチルドレン
リミッツ・オブ・コントロールのサントラ(Bad Rabbit のやつ)を爆音で聞きながら街を歩くのが楽しい。 雑踏の中の孤独に快感を覚える癖は、小学校くらいから変わらない。 今夜は、切り餅と納豆とチーズと日本酒。 餅は食
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徒然ぽろり
佐川一政の漫画を読んで寝たら、気味の悪い夢を見た気がするが内容を思い出せないのが残念だ。 薄暗い森の奥でこたつに入って眠りたい。
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ぼうっ
ふるるんと薄黒い粘着質を排出したらば、胴体は空洞、もはや吐き気すら催さず。 黒鉛を舐めるのが好きだった少年の頃、嗚呼、鉛筆の質が悪かったのか、それとも僕の手が汚れていたのか、掌にべっとりと着いたそれを猛毒であるかのように
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「神様!」と祈る、ヒンドゥー語で。
いくつもの間の悪い出来事が高次元空間でつながり合ったような、気味の悪い合理性、やはり、自分の身にかかると、気分が悪いものだなあ。 どうやら、欲していなかった「帰るところ」が、ひとりでに消えてしまったらしい。 もはやその扉
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友だちはいないから、ノートに猫の絵をかく
ほとんど常に三人称視点しか持ち合わせていない僕は,やっとヒトの顔にぽっかりと空いたふたつの穴,その中のグロテスクな球体に焦点を合わせる事にかろうじて成功したばかりで,言葉は、いつも眼前に突きつけられた台本が語るのである。
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ぽっかり八兵衛
無数の案山子が空に浮かぶ夢を見た。 しかし眠ってはいなかった、瞼を開いた状態で、夢。 脳髄を含め、体の隅から隅までが痺れ、護謨鞠で包まれたような感覚に覆われたと思うと、案の定、時計の針が異常な加速を始める。 嗚呼アアア。
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外道祭文
物を思うは脳髄にあらず。 人の狂うは街の仕業か。 しかし、アァ、街の街たる所以は人にこそあるのでしょう。 引用 繰り返すようだが、道徳をよそおうことが道徳である(安部公房「壁」より) 引用オワリ 世界中で僕だけが知らない
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あばばあばばあばば
人間ってや・だ・な♪ 人が大嫌いさ♪ ちっちゃな地球に犇めきあって 嫌な奴ばっかだ・か・ら♪ 金槌。恍惚。信號。ヒト。 あーーーーーーーーーーーあ。